昨日、警官隊が見守る中、名探偵宅で助手の面接が行われた。
しかし、こともあろうが助手希望者の中に怪盗紳士が紛れ込んでいたのだ。
元新聞記者と名乗ったその男は、陽気な性格と豊富な話題で名探偵の心を掴んだかに見えたが、話題が怪盗紳士の逮捕談になると態度を一変。不敵な笑みを浮かべ、変装を解いた。
「残念だよ。寝首を掻いてやろうと思っていたのに」
そう言い残すと、マントをひるがえし、唖然とする警官隊の隙をついてそのまま逃走した。
■名探偵のコメント「何となくピンときたんだよ。長い付き合いだからねぇ」
引き続き目撃情報を募集中。
(カーター記者)